人間ってナンだ?超AI入門

第三夜「AIが人間をあざむく時」

29分
AIの進化が社会のルールを変え人間のあり方まで変えようとしている。全5回で新たなリアルを追究するインタビュー・ドキュメント。第3回はダニエル・デネット。半世紀以上、人間の心のありようを考え続けてきた心の哲学の第一人者は今、ダーウィンの進化論、そしてチューリングのコンピューター理論に可能性を見いだす。近代を築いてきた文明の背後にある合理主義を「デカルトの重力」として批判する彼がたどり着いた境地は?
エピソード
会話で心に寄り添うのも、もはや人間じゃなくていい?スマホアプリ「イケメンAI」が登場。理解者となるAIは、あなたの身代わり「デジタルクローン」にも。AI研究から見えてくるのは続けたくなる会話のコツ、コミュニケーション能力の本質だ。会話AIの広がりは「手話」にまで広がる最前線を北大で取材。接客業がAIに置き換わるインパクトは大きい。「対話的知性」の可能性は一体どこに向かっていく?果してどこに限界が?
第2回テーマは感じる。たとえば匂いを感じる、とは?ファッションセンスって?メガネが似合うかどうか、AIが判定する?身近な場面から、AIと人間の関係を考えていく。「感じる」という一見あいまいな感覚と思われているものを、AIはどう理論化する?実は人間の感覚の方がいい加減?人間の「感じる」、その本質が明らかに。そこにはどんな壁があるのか?未来予測で話題の世界の知性ケヴィン・ケリーが描くAIの可能性とは?
テーマは発想する。人間ならではと思われる創造的な行為の本質も、今AIが暴き出しつつある。人々がアイドルに求めるものとは? その研究の前線は京大に? AIが小説を書く、その挑戦の現場はカンボジアにあった? さらに、人は、音楽の旋律のどこに心地よさを見いだすのか? そのメカニズムもAIを通して考える。世界の知性インタビューは、物理学者・テグマーク。AIの「発想」から見えてくる人間の発想ってナンだ?
テーマは移動。自動運転の技術は課題を抱えながらも実用化の道筋が見えてきた。その時AIは単に目的地まで人を送り届けるだけでなく、運転から解放された人間に新たなバーチャルな世界を楽しませたり、助手席からドライブの楽しみを演出したり、ドライブをエンターテインメント化する方向にも可能性を広げビジネスチャンスも生まれている。ウルトラ重機の世界でも。人が移動に求めるものとは?移動から見えてくる人間の本質とは?
テーマは、「勝負する」。勝負では、さまざまな「読み」が明暗を分けると言われる。また人間の生々しい感情や機微があらわになる場面でもあるが、そんな時AIは?たとえば、競馬。馬の調子をどう見抜く?名人の「勘」とAIの「計算」、果たしてどちらに分が?また一般的にテストなどで「ヤマをはる」ということがあるが、そこに根拠はあるのか?AIが出題予測をすると?広い意味での勝負の場面を通して考える、人間ってナンだ?
今回は、九州の現場を取材。佐賀大学キャンパス内のお店で活躍するAI、そして福岡県田川市の街のクリーニング屋さんでは、意外なところで従来の店舗経営の形を変えようという取り組みが。ローカルからグローバルへ、ブレークスルーのヒントは、実は身近なところにある? 日々の生活で誰しも欠くことのできない経済行為、「お金を使う」。社会の血液とも言われるお金の流れを、果たしてAIはどのようにサポートしてくれるのか?
もはやSNSなどでまだ会ったことがない人とのコミュニケーションが普通のこととなった現代だが、人はその時どう距離を詰めていくのか?やり取りにコミット、アドバイスしてくれるAIが開発されたというがその実際は?また人との接触の際、自分の顔が与える印象をどうコントロールするか指南するAIも登場。「好感度」という言葉も日常的に使われるようになった今だからこそのビジネスも。人と人の関係は?恋愛感情ってナンだ?
大腸内視鏡検査で日々精度を高めつつあるAI、その最前線を国立がん研究センターで取材。人間が見逃すこともあるがんの初期をディープラーニングの技術はどのように解析?その苦労は?さらに認知症の判定でもAIの導入の試行実験中というのだがその仕組みは?医療の分野でのAIの利用は切実であり同時に正確さも求められるが果たして?人間が避けては通れない病の中に潜む兆候を認知する技術を通して考える、人間ってナンだ?
私たちの身近で既に暮らしを助けているAI。センサーで入居者の暮らしぶりを学習する「AIマンション」。家事の大半をAIが担う時代への期待が高まる。また一歩外に出れば空港や街なかでの「顔認証」も最近はその精度を飛躍的に高めている。セキュリティーが高まる一方で監視社会への不安を払拭(ふっしょく)できるか?安全とプライバシーのジレンマをどう考える?人々の暮らしの中で、AIがどう共存していくかも語り合う。
テーマは「味わう」。人間の最も基本的な営みである食。生命維持のためにとどまらずさまざまな文化的な意味合いを持つ。そこにAIが関わる時どんな可能性が生まれるか?「AIディナー」なる試みではさまざまな食の創作の可能性が明らかに。また、信州大学では食用の牛の飼育で活躍するAIが。健康な牛を育てるための苦労とは?人々の本能の領域だけではなく、文化の中に位置づけて考えなければ捉えられない食、その本質とは?
人間誰しもが避けられない「老い」。真剣に向き合う時にAIができることは?人の体形は、生活の中でさまざまなゆがみが生まれる。そこを判定、健康維持のため、身体のバランスをチェックするAIの開発、研究が進む。さらに人に合わせて効果的なアドバイスで、トレーニングの維持を働きかけてくれるというが?衣服を着せてくれたり、生活の中でサポートをしてくれるロボット研究も取材。ゲストは「みんなで筋肉体操」の谷本道哉。
テーマは「働く」。AIとともに働く未来はもうすぐそこまで来ている。AIとガチンコ対決。その決着やいかに?マシンによる正確な計測に人間の経験による推量はどこまで対抗できるか?原田が挑戦。工場で部品の検査をするAIも登場。いまや人間に勝るとも劣らぬ速度と精度で検査するというが果たして?AIがさまざまな作業を補い仕事を効率化していく時、働くことの概念そのものが変わる。私たちの未来社会に迫る必見の最終章。
AIの進化が今社会のルールを変え人間のあり方まで変えようとしている。知能、意識など、さまざまな概念が揺さぶられ再構築を迫られる時代の到来だ。全5回にわたって新たなリアルを追究する異色インタビュー・ドキュメント。初回はマックス・テグマーク。世界の存在はすべて数式で表現できるという宇宙物理学者がAIという新たな存在も解析、果たして人類は生き残ることができるのか?SFミステリーを越えた今そこにある未来。
AIの進化が今社会のルールを変え人間のあり方まで変えようとしている。全5回にわたって新たなリアルを追究するインタビュー・ドキュメント。第2回はウェンデル・ウォラック。SFの巨匠アシモフがかつて考えたロボット三原則。文学の想像力は、今どこまで有効か?若き日にインド放浪も経験した異色の倫理学者は倫理の問題を解くために大事なのは、感情だという。AI時代には、理性の意味も、人間性そのものも更新されるのか?
AIの進化が社会のルールを変え人間のあり方まで変えようとしている。全5回で新たなリアルを追究するインタビュー・ドキュメント。第3回はダニエル・デネット。半世紀以上、人間の心のありようを考え続けてきた心の哲学の第一人者は今、ダーウィンの進化論、そしてチューリングのコンピューター理論に可能性を見いだす。近代を築いてきた文明の背後にある合理主義を「デカルトの重力」として批判する彼がたどり着いた境地は?
AIの進化は社会のルールを変え人間のあり方まで変える?全5回で新たなリアルを追究するインタビュー・ドキュメント。第4回はケヴィン・ケリー。シリコンバレー文化にも大きな影響を与えてきた伝説の編集者だ。AIには独自の「思考」がありその論理は人間の創造性では測れない新たなリアリティーを生むというケリー。あのホール・アース・カタログにも関わり独自のスタイルで思考を重ねてきた彼だからこそ今語る斬新な世界観。
AIの進化は社会のルールを変え人間のあり方まで変える?全5回で追究するインタビュー・ドキュメント。最終回は4人の異能たちの視点をつなぎ今そこにある未来を予感する。4人から生まれた意識、感情、文化、進化というキーワード。果たして人間はどこへ向かって行くのか?4つのアプローチはそれぞれ独特な思考の軌跡を描くが、意識の探究の重要性、そして新たなリアリティーの出現について一致する。果たしてそのリアルとは?
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