
先日、とある取材で20代の女性ブロガー数十名と会った。
彼女たちはスーパーインフルエンサーで、自身のブログやSNSで「コレ、まじかわいい」「今日のコーデのイチオシアイテム」などと発すると、紹介したアイテムの売れ行きがUPするというすんごい存在である。
そんな女子ブロガーたちは死ぬほどかわいく、皆いい匂いがした。おならもラベンダーの匂いがしそうだったので仕事も忘れクンクン&ジロジロしていたところ、ふとあることに気がついた。
それは彼女たちのファッションが皆、
上記のどれか(または複数)に当てはまっていることだった。
絶対に透けず、重量があり、角ばったもの、煮しめたような色味、エマール要らずの洋服ばかりが箪笥を占めている自分にとって、彼女たちは映画「(500)日のサマー」のヒロイン、サマーを思い起こさせた。
「(500)日のサマー」はタイトルそのまんま、サマーに恋した男の子の500日間を綴ったものなのだが、主人公がサマーにクラッシュ・オンしてしまう説得力が、ファッションに宿っている。
誰もが「惚れてまうやろ」としか言えない青いワンピースは、サマーファッションの代名詞。揺れて透けてふわふわしているそれは、まさに“夢の女の子”像である。
そしてサマーらしさを決定づけているのが、随所で見られる小物使い。ポニーテールには青いリボンをキュッ、白いブラウスの襟には蝶々のブローチをONと、ガーリーな仕事っぷりがそこかしこに冴えわたっていて、思わず唸ってしまう。
そんなサマーに関して劇中、こんなナレーションが入る。
小泉なつみ Natsumi Koizumi
きくちあつこ Atsuko Kikuchi
©きくちあつこ