ファッションと映画 ―映画はオシャレが9割!― ファッションと映画 ―映画はオシャレが9割!―

オシャレな映画しか、見たくない!可愛くなくちゃ、ヒロインじゃない!ファッションを愛してやまないあなたのために、キュートでスタイリッシュな映画だけをセレクトします。小泉なつみさんのエッセイ&きくちあつこさんのイラストで、オシャレ映画のエッセンスを盗んでしまいましょ!毎月1回、第4木曜更新予定です。

Theme of #4:クラシカルにぞっこんTheme of #4:クラシカルにぞっこん

郊外の主婦たちが纏う生地をたっぷりと使った原色ドレスが美しく、燃えるような紅葉と相まって絵画のような美しさ。揃えになったドレスと手袋、帽子に大ぶりのパールというスタイルには、古き良き“淑女ファッション”を感じるはず。

 

ちなみに「エデン—」は、黒人×白人という人種問題がふたりの障害になっています。「キャロル」と同年代を描きながらも、保守的かつ閉鎖的な郊外ゆえに渦巻く偏見が、ヴィヴィッドな絵面と対比して恐ろしくもあります。

 

そして最後は、ブレイク・ライブリー主演の「アデライン、100年目の恋」。

 

「アデライン、100年目の恋」(2015)

監督:リー・トランド・クリーガー
出演:ブレイク・ライヴリー、ミキール・ハースマン、キャシー・ベイカー ほか

 
  
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とある事故で不老不死の体になってしまったヒロインが、永遠の29歳として100年間生きている…というなかなかにトんだ設定の本作。しかし1世紀の間生き続けただけあって、そのお洋服審美眼に狂いなし。クラシカルな一流品を今風メイク&ヘアで見事にアップデートした現代描写をはじめ、めくるめくファッション絵巻が楽しめるのであります。あと、「白髪が生えて喜ぶ女子」というのを本作で初めて目にしました。

 

秋冬のクラシカルなお洋服が堪能できる3作品ですが、実は「自分らしく生きる」ことが共通するテーマでもあります。

 

同性愛や人種に対する偏見に翻弄されるカップル、そして不老不死の身を隠しながら生きるヒロイン。彼女たちは上質な生地を鎧として、己の心を偽らざるを得なかったのかもしれません。女性らしいクラシカルなお洋服の数々は、「自分らしさ」を自由に表現できる今だからこそ、カジュアルに礼賛できるのかなと思いました。

 

さらにどの作品にも恋のはじまりの瞬間が刻みつけられているので、そちらも必見であります!

Features:今回紹介した“クラシカル”な映画たちFeatures:今回紹介した“クラシカル”な映画たち

≪profile≫

小泉なつみ Natsumi Koizumi  
http://natsumikoizumi.com/

ライター・編集者。恋愛、結婚、セックス、ファッション…etc、女子ネタ全般を書いています。洋服のほか、ウィル・フェレルにも目がない32歳。

きくちあつこ Atsuko Kikuchi  
https://www.instagram.com/oookickooo/

京都在住illustrator。 著書「oookickooo FASHION SKETCH BOOK」「oookickooo DIARY BOOK」が宝島社より発売中。instagram&twitter、ともにアカウントはoookickoooです。

Back numbers:今までの「ファッションと映画」Back numbers:今までの「ファッションと映画」

  • #1:ガーリー!ガーリー!ガーリー!
  • #2:お仕事 × ファッション
  • #3:カラダも、ファッション
  • #4:クラシカルにぞっこん
  • #5:マダムに学べ!
  • #6:“己(おのれ)”があるスタイル
  • #7:女が豹変する勝負服
  • #8:彼のファッション

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