ちょっぴりビターな恋愛映画『南瓜とマヨネーズ』配信記念特集

「キュンキュンばかりの恋愛映画はもうお腹いっぱい」―そんな大人なあなたに自信を持ってオススメしたい、ちょっとビターな恋愛映画『南瓜とマヨネーズ』がついに配信スタート!昨年、新宿武蔵野館で公開されると、女性を中心に「まるで自分の恋愛を見ているようだ…」と瞬く間に口コミが広がり、同館の2017年邦画入場者数第1位を記録!痛々しいけど、愛おしい、そんな宝物のような本作をぜひたくさんの人に観ていただきたい!そんな編集部員の熱い思いを込めて、本作の見どころ、そしてすべての『南瓜とマヨネーズ』ファンにおすすめしたい作品たちをあわせてご紹介します。

イントロダクション

女は過去の恋を引きずらない、なんてウソ。

Story
ライブハウスに勤める女性・ツチダは、同棲中の恋人・せいいちがミュージシャンになる夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働き生活を支えていた。一方せいいちはスランプに陥り、仕事もせずにダラダラとした日々を過ごしていたが、ツチダの秘密を知って働きに出ることに。そんな中、忘れられない昔の恋人・ハギオと再会したツチダは、過去にしがみつくように彼にのめり込んでいく…

登場人物

臼田あさ美 as ツチダ 臼田あさ美 as ツチダ
臼田あさ美 as ツチダ
27歳。ライブハウスに勤務しながら、同棲中のせいいちとの生活を支えるためにキャバクラで働き始める。昔の恋人、ハギオが忘れられずにいる
太賀 as せいいち 太賀 as せいいち
太賀 as せいいち
27歳。無職。ミュージシャン志望。自分が抜けたバンドに複雑な思いを抱き、スランプ状態
せいいち as 太賀 せいいち as 太賀
オダギリジョー as ハギオ
ツチダの元彼で自由奔放な性格。ライブハウスで数年ぶりにツチダと偶然再会する

『南瓜とマヨネーズ』
の魅力

魚喃キリコの描く恋愛観
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魚喃キリコの描く恋愛観
「こんなことしてちゃダメ」「こんなこと考えちゃダメ」と、理性では分かっていても止められない。そんな、人には言えない、胸が苦しくなる経験は誰にもあるはず。ツチダがせいいちとの生活のためにキャバクラで働いたり、ハギオとの過去にしがみついたりするように。同じ境遇ではなくとも、誰もが経験したことのある人間臭い感情をシンプルかつ大胆なタッチで描く魚喃作品は、すべての“恋愛経験者”の共感必至。
キャストが作り上げたリアルな空気
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キャストが作り上げたリアルな空気
原作ファンを裏切らない、絶妙なキャスティングは原作者のお墨付き。「これは絶対に私がやるべき役だと思った」という臼田あさ美をはじめ、くすぶる思いを繊細に表現した太賀、そして、「コイツにはまったら絶対にヤバイ」、と直感的に感じさせる、色気を纏わせたオダギリジョー。ツチダが、せいちゃんが、ハギオが、「そこにいた」と思わせるリアルすぎる空気によって、すべてのシーンが胸に焼きつくこと間違いなし。
人気クリエイターが切り取る世界
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人気クリエイターが切り取る世界
本特集内で掲載している『南瓜とマヨネーズ』の写真はすべて、スチールカメラマンとして参加した、写真家・川島小鳥によるもの。ありふれた日常を映しているのに、ふと目をとめてしまう魅力的な写真は、額に入れて飾っておきたくなるほど。また、物語の最後で登場する“ある曲”にも注目してほしい。人気ミュージシャン・やくしまるえつこが手がけた曲のやさしさに、涙がこみ上げてくるはず!
男性監督が描いた“女性”
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男性監督が描いた“女性”
冨永昌敬監督は、女性目線で描かれた原作を映画化するにあたり、「男をちゃんと描くこと」にこだわったそう。せいいちが何気なくとった行動によって、ツチダの怒りが倍増するシーンに象徴されるように、“男”を介して見える“女”だからこそ、嫌なところも可愛いところもリアルに描かれている。以前から親交のあったという冨永と魚喃。魚喃のこれまでの作品をすべて踏襲するように作られた、細かなディティールにも注目したい。

原作コミック紹介

魚喃キリコ 『南瓜とマヨネーズ』
当時のストリートファッションとカルチャーを牽引した雑誌『CUTiE』から派生した、『CUTiE Comic』(共に宝島社)にて1998年から1999年にかけて発表され、90年代の感度の高いユースカルチャーのバイブル的存在となり、以降も愛され続けてきた。
著者名:魚喃キリコ
出版社:祥伝社
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『南瓜とマヨネーズ』ファンへ、
オススメ4選

冨永昌敬監督 × オダギリジョーの
タッグを楽しむなら

『パビリオン山椒魚』

冨永監督とオダギリジョーがタッグを組むのは『南瓜とマヨネーズ』で2度目。1作目となるこちらは、オオサンショウウオも強烈だが、それと並ぶオダギリのビジュアルもインパクト大で奇想天外な作品。冨永監督の初長編作となる今作では、『南瓜とマヨネーズ』とは違った魅力を楽しんでみて!

魚喃キリコの世界を堪能するなら

『ストロベリー・ショートケイクス』

デリヘル嬢、電話番、OL、イラストレーター、仕事も性格も違う4人の女性たちが、それぞれに幸せを求めてもがく様子を描き、すべての女性がその痛々しさに身に覚えを感じたであろう魚喃キリコの代表作。自らも、過食と嘔吐を繰り返す女性を演じ、作家としてだけでなく、女優としても才能を発揮している。

太賀の才能を発掘するなら

『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』

若手映画監督発掘プロジェクトで作られた30分の短編作品。岸井ゆきの演じるコンビニ店員のため、クレーマーたちにとび蹴りをくらわせるというコミカルな設定の中でも、太賀の自然体な演技にグイグイ引き込まれる。劇中、何度も登場する華麗なとび蹴りにはスカッとしつつ、ちょっぴり切ない気持ちになれるのも◎

臼田あさ美の魅力を味わうなら

『架空OL日記』

OLたちの「あるある」を描いた本作は、原作・脚本・主演をバカリズムがつとめた異色ドラマ。“しょうがない女”とは打って変わって、姉御肌な臼田は好感度大!どれだけ“姉御”かというと、同僚たちに「様」をつけて呼ばれるほど。それでも家にはダメな彼氏がいるのかも、と勘繰ってしまうので『南瓜とマヨネーズ』の影響力は侮れない。

© 魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会/© 2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC/© ストロベリーショートケイクス・パートナーズ/©2016 VIPO/©2017「架空OL日記」製作委員会