4つのキーワードで読み解く 小津安二郎の世界 厳選作品を見放題で配信中!

日本が世界に誇る映画監督・小津安二郎。作品を観たことはなくても、名前だけは耳にしたことがあるという人も多いはず。今も世界中の映画ファンから愛され、彼の代表作『東京物語』は世界の映画監督が選ぶ最も優れた映画第1位にも選ばれています。映画好きとして、日本人として、この名作たちを見逃すなんてもったいない!…ということで、今回U-NEXTでは、皆さんにぜひ観ていただきたい、厳選した作品たちをすべて見放題で配信スタート。「小津作品はじめまして」の方でも楽しめるよう、その魅力をご紹介します!

映画監督・小津安二郎という“人物” 映画監督・小津安二郎という“人物”

小津安二郎
1903年12月12日生まれ、亡くなったのはそれから60年後の同じ12月12日。1923年に松竹に入社し、1927年に『懺悔の刃』で監督デビュー。戦後は脚本家・野田高梧と組み、『晩春」『麦秋』『東京物語』といった家族・結婚・親子をテーマにした名作を続々発表。これらの作品に共通して見られるローアングルの画作りが、“小津調”といって広く親しまれる。癌を患い、60歳でこの世を去るまでに54作品を世に送りだした。

小津好み。 小津好み。

  • ピケ帽
    トレードマークは白いピケ帽。撮影所の小道具さんに、一度に20個程を大量発注していたそう。
  • お酒
    脚本家の野田高梧と、1本のシナリオを仕上げるのに一升瓶を40~50本ほど空けたという無類の酒好き。
  • 野球
    小津が自らユニフォームをデザインし、強い選手を集めた草野球のチームは神奈川一、二を争う強豪だったという。

小津の美学がつまった“演出”の数々 小津の美学がつまった“演出”の数々

「なんでもないことは流行に従う。重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う。」 「なんでもないことは流行に従う。重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う。」
小津が遺したこの言葉から、彼の「芸術」に対するゆるぎない信念がうかがい知れる。カメラの位置や、衣装の色・柄、画面の隅に写り込む小物にまで好みを詰め込んだこのこだわりっぷりは、今の私たちが見ても新鮮!
『彼岸花』より 『彼岸花』より
『彼岸花』より

“普通”でない会話シーン “普通”でない会話シーン

  • 『秋刀魚の味より』
    『秋刀魚の味』より
  • 『彼岸花』より
    『彼岸花』より
こちらは小津作品の「会話シーン」でしばしば用いられる構図だが、何か違和感を感じないだろうか?他の多くの作品では、会話する場面を撮る場合に、話している人物同士の視線が交わるよう左右どちらかを向かせて配置させるのが一般的。しかし、小津はこの「映画の文法」といわれる定義を破った“普通”でない画作りを好んだ。話している人物をそれぞれ正面から映すこの小津独特のショットは、まるで観ている私たちが話しかけられているようで、ちょっぴりドキッとするのだ。

小津が愛した“女優”たち 小津が愛した“女優”たち

小津作品に欠かせないのが、彼が理想とする女性像を見事体現させた女優たち。芯のある存在感と慎ましさを兼ね備え、絶対的なミューズとなった原節子をはじめ、ぜひチェックしてほしい素晴らしい女優たちをピックアップ!
  • 原節子
    小津の死後、女優を引退した彼のミューズ。「紀子」という女性を演じた『晩春』『麦秋』『東京物語』は「紀子3部作」と呼ばれる。
  • 岩下志麻
    『秋日和』のわずかな出演で小津に目をかけられ、遺作となった『秋刀魚の味』では息を呑むほど美しい白無垢姿を披露!
  • 岡田茉莉子
    小津作品で描かれるいわゆる“正統派”なお嬢さんではないが、おじさまたちをタジタジにする勝ち気で明るい女性像を体現。
  • 三宅邦子
    キリッとした“大人顔”は、小津好みであること間違いなし。控えめでありながら品の良さが漂う佇まいで、作品にそっと花を添える。
  • 淡島千景
    宝塚出身の彼女が『お茶漬けの味』で披露する「すみれの花咲く頃」は必見。その快活さと、憂いを帯びた表情にグッとくるはず!
  • 杉村春子
    世話焼きなおばさんから、『東京物語』で見せたドライな長女役まで。わずかな出演でも存在感を発揮する名脇役。

見放題で楽しめる、小津の“作品”たち 見放題で楽しめる、小津の“作品”たち

古い作品だから、難しそうだから、と食わず嫌いせずにまずは1作品。本特集で紹介した個性的な演出の数々を楽しむのも良し、好みの女優で選ぶのも良し。今観ても決して色褪せることのない名作たちは1本観たらやみつきになること間違いなし!

映画館で小津を観るなら今! 映画館で小津を観るなら今!

小津監督の生誕115周年を記念し、7作品が4Kデジタル修復版としてスクリーンで蘇る!今も昔も変わらない「家族」の形を描いた作品たちを、映画館で一挙に観られるまたとない機会。大画面で、しかも4K映像で小津作品を味わいたい方は、ぜひ劇場へ!
映画館で小津を観るなら今!

6月16日(土)~6月22日(金)新宿ピカデリー
6月23日(土)~7月7日(土)角川シネマ新宿
7月6日(金)~7月12日(木)なんばパークスシネマ
7月13日(金)~7月26日(木)ミッドランドスクエアシネマ
8月10日(金)~8月23日(木)神戸国際松竹

<上映作品>
『晩春』『麦秋』『お茶漬の味』『東京物語』『早春』『東京暮色』『浮草』

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