裏切りは僕の名前を知っている

story6 「光と絶望の境目」

24分
警視庁で天白を待つ夕月は、不審な男に襲われている少女を発見。思わず飛び出し、少女を助けに向かう。しかし、その男の正体は土人形で、窮する夕月と少女を救ったのは、神の声を持つツヴァイルト・焔椎真だった。
エピソード
天涯孤独の高校生・桜井夕月は最近よく見る不思議な夢が気になっていた。そんな夕月に1通の手紙が届く。差出人のないその手紙は、夕月の存在を否定するものだった。夕月は自分の存在理由を悩み続けることに…。
謎の事故から夕月を助けたのは、銀色の瞳を持つ美青年・ゼスだった。そんなゼスに不思議な懐かしさを感じる夕月。ある日、平常に戻りつつあった夕月の前に、祗王天白と名乗る異母兄が現れ、夕月の日常が崩れ始める。
特殊能力を持つ祗王一族の総帥である天白や叢雨十瑚、九十九との出会いに夕月は戸惑っていた。自分の本当の居場所はどこなのか?戸惑う夕月を優しく見守るゼス。しかし魔の手は次第に夕月に近づきつつあった。
ワルプルギスの夜。行方不明になった養護施設の子供たちを探していた夕月は、同級生・宇筑からの連絡を受け学校へたどり着く。一方、夕月の身を案じた九十九は、特殊能力で夕月の居場所を突き止め、救出に向かう。
自分の居場所を祗王の中で見い出し、ルカやツヴァイルトと共に東京へ向かうことを決意した夕月。その頃、天白の下に悪魔絡みと思われる事件が持ち込まれる。警視庁では新しいツヴァイルトが夕月を待ち受けていた。
警視庁で天白を待つ夕月は、不審な男に襲われている少女を発見。思わず飛び出し、少女を助けに向かう。しかし、その男の正体は土人形で、窮する夕月と少女を救ったのは、神の声を持つツヴァイルト・焔椎真だった。
黄昏館では、十瑚と九十九、そして館長の祗王橘やツヴァイルトの世話役である呉羽綾が、夕月を待っていた。どことなく懐かしそうにしている夕月を見て、ツヴァイルトたちは隠し事をしていることに罪悪感を抱く。
黄昏館の面々は夕月に家族のように接してくるが、焔椎真だけは敵対心を露わにしていた。そんな中、夕月はツヴァイルトたちと同じ学校へ転校することに。登校初日、夕月は音信不通だった若宮奏多に呼び止められる。
愁生の胸に火傷の痕を見つけた夕月。その傷は幼い頃にあったある事件によって焔椎真につけられたものだった。夕月の能力でも消すことができないその傷は、強固な絆で結ばれた焔椎真と愁生の心に深い闇を落とす。
愁生が忽然と姿を消した。ワールドエンドを総動員し行方を捜すが、一向に手掛かりが掴めない。この件にデュラスが絡んでいると踏んだ天白は、ツヴァイルトに待機を命じる。そして、ついに首謀者から連絡が入る。
愁生の捜索中にデュラスに襲われ、重傷を負った九十九。夕月の神の光で一命を取り留めるが、その時驚くべき人物の名を口にする。一方、愁生を救い出すため、敵の本拠地に向かった夕月たちはある人物に遭遇する。
夕月と焔椎真は愁生の元にたどり着いたが、愁生の命はアシュレイによって奪われていた。アシュレイは「愁生は自ら死を望んでいた」と微笑むが、愁生との絆が切れていないと信じた焔椎真は神の声で愁生の名を叫ぶ。
上級悪魔・アシュレイなどを召喚し、九十九を瀕死の状態に追い込んだ祗王の宿敵・れい呀。夕月の前に現れたその姿は、夕月が兄とも慕う若宮奏多だった。動揺して涙を流す夕月に、れい呀は容赦なく氷の矢を放つ。
れい呀と対峙した辛い現実を振り払うため、気丈に振る舞う夕月だが無意識に奏多との思い出を振り返ってしまう。一方、愁生が抱いていたわだかまりを知った焔椎真は、自分が愁生につけた傷から逃げないことを誓う。
本格的な戦いを前に、鎌倉にある祗王本邸に向かった夕月。全てを知る天白がそこで待っているという。さらに鎌倉で待機中の新ツヴァイルト黒刀から、デュラスと戦う覚悟の深さを聞いた夕月は…!?
黄昏館に残っていたツヴァイルトたちは、夕月が過去の出来事を知り辛い思いをしていないかと案じていた。一方、悪魔と闘うことを決意していた夕月は毅然と天白と対面する。しかし、天白の顔色が悪いことに気付き…。
今から千年前。祗王一族は山深くに結界を張り、静かに暮らしていた。その日、天白率いる精鋭のツヴァイルトは数日間、里を留守にした。そして、里に戻って来た時、魔物の大群と闇にのまれたれい呀の姿があった。
天白から黄泉の落日で起こったことの全てを聞いた夕月。天白は今世の戦いを最後にするため、全てを賭けてれい呀に挑むと言う。また、黄昏館で待機していた十瑚たちも、覚悟を決めた夕月を案じて鎌倉へ向かう。
将軍クラスのオーパスト・エレジーの出現により、最終決戦が近いことを悟った天白は焔椎真と愁生を鎌倉に呼び寄せる。その日夕月は黒刀から、千紫郎との出会いやツヴァイルトになるきっかけとなった出来事を聞く。
主である天白をただ待つことしかできない自分を歯がゆく思う冬解。彼の言葉に触発され、夕月は言い付けを破りルカを捜しに出る。その頃、れい呀はカデンツァまでも召喚し、祗王家襲撃のチャンスを狙っていた。
©2010 小田切ほたる・角川書店/「裏僕」製作委員会
原作・関連ブック