ドキュメント72時間

「秋田 真冬の自販機の前で・惜別編」

29分
秋田港の商店にある一杯200円のうどん自販機。2015年3月、そこに集う人々の人間模様を追った72時間を紹介したところ、予想を超える反響が寄せられ視聴者の人気投票でも年間1位となった。この自販機が商店の営業終了に伴って撤去されることに。すると地元だけでなく、全国各地から多くの人々が自販機のもとへ殺到した。そこで今回は、撤去までのドキュメントや前回出会った人たちのその後を交えた拡大版をお届け!
エピソード
広島の中心街で知らない人はいないとさえいわれる一人の路上生活者がいる。その名は「広島太郎」。神出鬼没。派手な衣装を身にまといさっそうと自転車で街を駆け抜けてゆく。その不思議なたたずまいや言動によって多くの人が「癒やし」や「励まし」を与えられているともいう。広島太郎とはどんな人物なのか。なぜ広島の人たちは彼に惹かれるのか。一人の人物の足跡を追いながら地方都市に暮らす人々の胸の内に耳を傾けてみた。
海に囲まれた日本で、時間はかかるが安く移動できるのがフェリー。中でも名古屋~仙台~北海道を結ぶ航路は年間20万の利用者を誇る。人々が新生活を始める春、船には、好景気に沸く名古屋へ引っ越す労働者や、安く手軽な国内で卒業旅行を済ませる大学生、さらに「まったりとした時間」を求めて乗り込んだ派遣社員のグループなど実にさまざまな「事情」が乗り合わせる。3日間、船上の出会いから浮かび上がる日本の今とは?
景気が上向き、大学生の就職内定率が8割を超えた今春。しかし渋谷にある東京わかものハローワーク=通称”わかハロ”には、職を求める若者が毎日200人以上押し寄せる。人気は「派遣ではなく、やりがいがある正社員」。さらには好景気を追い風に転職を試みる氷河期世代の30代も…。大卒者の3割が入社3年以内に辞めてしまうと言われる中、全国でも珍しい35歳未満専門の相談窓口に密着。現代の若者の仕事観を見つめた。
JR山手線で一番乗降客が少ない「鴬谷駅」。昼間は人通りもまばらだが、夜になると雰囲気が一変、無数のラブホテルや風俗店のネオンが輝き出す。舞台はその鴬谷で、30年以上営業を続ける大衆食堂。24時間いつでも温かい定食が食べられる店には、さまざまな事情を抱えた男と女が小腹を満たし人情を味わうためにやって来る。人々の欲望をひっそりと受け止めてきたこの街で、オトナのドラマをみつめる。
「自宅に置ききれない物を保管しておける」と日本全国で急増中のトランクルーム。新大阪駅近くにある関西最大級の店舗に3日間密着する。大小さまざまな部屋がびっしりと並ぶ店舗には、“大事な思い出の品”を預ける人、“誰にもいえない秘密のモノ”をこっそり預ける人が24時間ひっきりなしに訪れる。しかし秘められた世界だけに取材は難航。ようやくカメラを入れることが許された扉の向こうにあったものは…。
人は死んだら“お山”に行く―。昔から東北の人々の信仰を集めてきた青森県・恐山が舞台。5月の大型連休、恐山が半年間の冬場閉鎖を経て開山すると、巨大霊場を目指して全国からさまざまな人が訪れる。亡くした娘のため毎年訪ねてくる夫婦、ご朱印目当ての“霊場ガール”。岩場が続く独特の雰囲気に、突然亡き人の名前を叫ぶ人も…。訪れる人すべてを巻き込み、不思議な気持ちにさせるパワースポット。生と死のはざまの3日間。
横須賀~町田~八王子~春日部と、関東郊外をつなぐ「国道16号線」。大型ショッピングモールやチェーン店ばかり続く町並みは「現代日本を象徴する風景」と注目を集めている。250km続く環状道路を3日間かけて走破。道沿いで偶然出会った人々が何に幸せを感じているかじっくり耳を傾ける。居心地のいい地元から出たくないという若者、深夜の道を黙々と歩くホームレス…。16号線から見えるニッポンの幸福とは?
北海道の新千歳空港は利用者数世界一の羽田・千歳線を抱え、地方空港ダントツの年間1600万人が訪れる。春は出会いと別れのドラマが繰り返される。就学、転勤など人生の節目を迎える時期、ロビーにカメラを据える。東京に進学する友人に仲間が準備したサプライズ。20年越しの再会を果たした大家族の涙など。それぞれの思いを描く。
岐阜県の大手メーカーの工場が33年の歴史を閉じた。最盛期には4000人の従業員を抱え、ゲーム機などの商品を送り出してきたが、グローバル化の中で役割を終えた。かつての熱気を惜しむ熟練技術者、明日からの仕事を探す派遣社員。大工場の終了は地域の雰囲気も一変させる。最後の日々、人々は何を思い、どんな一歩を踏み出すのか。
パソコンがあれば、誰でもどこからでも世界に発信できるインターネット生放送。「ひとり放送局」で自分を中継する番組は1日10万に達するという。人はどんな思いで放送をつむぐのか?年に1回、生放送のファンが集うイベント会場に出向き、さまざまな「放送主」についていく。ネットを介してつながった仲間。そこに新しい社会が見える。
“沖縄最古のドライブイン”の3日間。沖縄中部、48年前の占領時代から続き、懐かしいアメリカの雰囲気が残る店。長い歴史の中で沖縄の人たちが見てきたものとは? 2015年6月に放送した番組のアンコール。
毎回ひとつの場所にカメラを据える72時間。名古屋の地下で忘れ物を取り扱う「遺失物窓口」に密着。街がクリスマスに沸く3日間、誰が何を取りに来るのか? 2015年1月に放送した番組のアンコール。
毎回ひとつの場所に密着するドキュメント72時間。のんべえの聖地・赤羽の立ち飲みおでん屋が舞台。朝酒を楽しむ人、おでんを持ち帰る人。湯気の向こうに見える人生とは? 2015年2月に放送した番組のアンコール。
毎回一つの場所にカメラを据えるドキュメント72時間。今回は北海道大学の学生寮。ふんどし姿で寮歌を歌い、深夜まで仲間と語り合う。バンカラ学生たちの不思議な3日間。 2015年1月に放送した番組のアンコール。
茨城県牛久市の大仏の足元に広がる関東最大級の霊園が舞台。供養の花火が打ち上げられるまでのお盆の3日間、墓地に密着。生きる人と亡き人との対話に耳を傾ける。 2015年9月に放送した番組のアンコール。
毎回一つの場所にカメラを据えるドキュメント72時間。秋田港の片隅にあるそば・うどん自販機が舞台。寒風吹きすさむ中、はるばるうどんを食べに来る人々とは? 2015年3月に放送した番組のアンコール。
新宿にある昭和歌謡の専門店が舞台。アイドルの曲に人生を重ねる中高年、明快な曲や歌詞に新たな魅力を発見する若者、昭和のリズムに夢中となる外国人など実にさまざまな人々が訪れる。店に並ぶレコードやCDは3万曲。レアな曲には数万円の値段がつくことも。新作CDの売り上げが伸び悩む中、再び注目を集める昭和歌謡。人々はそこにどんな思いを託すのか?懐かしの名曲とともに歌に投影された人間もようを72時間見つめる。
秋田港の商店にある一杯200円のうどん自販機。2015年3月、そこに集う人々の人間模様を追った72時間を紹介したところ、予想を超える反響が寄せられ視聴者の人気投票でも年間1位となった。この自販機が商店の営業終了に伴って撤去されることに。すると地元だけでなく、全国各地から多くの人々が自販機のもとへ殺到した。そこで今回は、撤去までのドキュメントや前回出会った人たちのその後を交えた拡大版をお届け!
仙台にある24時間営業の大衆食堂が舞台。キャッチフレーズは「生まれたときからどんぶり飯」。コメ好きの人たちにとっての楽園だ。どんぶり飯は普通のごはん茶わんの4杯分という豪快さで、長年地元の人たちの胃袋を満たしてきた。震災以降は、故郷に家族を残し復興工事に携わる人たちの食卓代わりともなっている。震災から5年、生活の再建もままならない現実の中で、人々はどんぶり飯を前に何を思うのか。3日間耳を傾けた。
だだっ広い平野がどこまでも続く群馬、伊勢崎。その畑の中に突如、宇宙船のような巨大ショッピングモールが現れた。今回の舞台は、その中で最もにぎわう場所“フードコート”。値段が安く、いつまでもくつろげるとあって、多くの人たちにとって貴重な空間となっている。ここに集まる人たちの声に耳を傾けると想像を絶する人生のドラマがあった。いつものフードコートで、さまざまな人間模様を映し出す72時間。
(C)NHK