この音とまれ!

#5 響き届け 僕らの音

24分
愛の過去を知ったさとわは呆然とし、動揺のあまり愛の前で涙を見せてしまう。そして、ついに全校生徒の前で「龍星群」を演奏する日が訪れるが、生徒たちは全くの無関心でまるで聞く気がなく、茶化す者さえいた。
エピソード
時瀬高校2年の倉田武蔵は、先輩から託された廃部寸前の箏曲部を守ろうと頑張っていた。部室は不良たちに荒らされ新入部員の勧誘もままならないなか、警察沙汰を起こし恐れられている新入生・久遠愛が部室に現れる。
愛が晴れて箏曲部に入部。武蔵がさらなる部員勧誘のために奮戦するなか、入部希望だという鳳月さとわが現れる。さとわは「鳳月会」という箏の家元のお嬢様にして、コンクールで賞を総ナメにしていた天才少女だった。
このまま部員が5人集まらなければ箏曲部は廃部になってしまう。さとわは、なぜか愛を慕っている3バカこと、サネ、みっつ、コータを人数合わせのためだけに入部するよう声をかけるが、裏目に出てしまった。
「1カ月で全校生徒を納得させる演奏ができなければ廃部」と言う教頭と、無謀な約束をしてしまった箏曲部。懸命の練習に励む愛たちだが、教えるさとわに天才であるが故の思いも寄らない問題が露呈する。
愛の過去を知ったさとわは呆然とし、動揺のあまり愛の前で涙を見せてしまう。そして、ついに全校生徒の前で「龍星群」を演奏する日が訪れるが、生徒たちは全くの無関心でまるで聞く気がなく、茶化す者さえいた。
見事に「龍星群」を弾き切り、部の存続が確定。盛り上がる部員たちに、武蔵は改めてある提案をする。また愛はシズに仁科楽器へ呼ばれる。すっかり箏曲部に対する周囲の見る目も変わり、これで安泰と思われたが…。
体調を崩して休んださとわに会いにいく愛だが、住所のメモを頼りにたどり着いたのは、なぜかオンボロアパートだった。熱にうなされ過去を夢に見るさとわ。愛する母のため、箏に打ち込んでも親子の距離は離れていく。
改めて妃呂を部員として迎え7人となった箏曲部は、古典「六段の調」に挑む。今の自分たちのゴールとは何かなど悩む愛、3バカ、武蔵。大事なものを掴み、少しずつ前へ進む彼らが目指すのは関東邦楽祭への出場だ。
さとわを追って箏曲部の部室に乗り込むかずさ。「あなたたちじゃ、さとわちゃんにはつりあわない」と主張する彼女に言われ、愛たちは関東の強豪・姫坂女学院と明陵高校の箏曲部が行う合同勉強会を見学しにいく。
全国1位を目指し再び心をひとつにした箏曲部。邦楽祭に向けてパートごとに分かれて練習を重ねる7人だが、課題は山積みだった。どうにかまとめて練習の時間が取れないかと考えた末、夏休みに2泊3日の合宿を行う。
苦手な裏拍のリズムの取り方を滝浪に教えられ、練習に励むコータ。武蔵とのかけあいがうまくいかない愛も滝浪にアドバイスを求める。滝浪の一見いい加減としか思えない答えに武蔵はあきれるが、愛は何かを掴む。
明陵高校が邦楽祭のトップバッターを務めることとなり、愛たちは桜介の演奏に圧倒される。かずさたちの姫坂女学院や新たに出会ったライバル校の素晴らしい演奏が続き、妃呂は次第に緊張を募らせる。
倒れた箏からさとわをかばった愛は、本番を前に手を痛めてしまった。それに気づいた滝浪は愛に出場禁止を言い渡す。部員で唯一そのことを知ってしまった武蔵はどうすべきか悩むが、ある結論を出す。
序盤こそ崩れながらも、時瀬高校箏曲部は邦楽祭で心揺さぶる演奏をした。救護室から出た愛は、姫坂女学院のかずさに呼び留められる。さとわに憧れていたかずさは、今の彼女の音について思いの丈をぶつけてくる。
邦楽祭の結果により、全国への思いを新たにした箏曲部。滝浪はみんなに場数を踏ませようと、学祭で演奏をするように言う。そのためにも夏休みの課題をしっかりとやれ、とくぎを刺された愛たちは勉強会をするが…。
部員たちは学祭に向けて練習するが、不測の事態でキスをしてしまった愛とさとわは、互いに気まずくギクシャク。妃呂も武蔵への気持ちを意識して集中できない。学祭当日、時瀬箏曲部の元部長・真白がやってきた。
武蔵と妃呂には次が全国大会へ行けるラストチャンス。予選の重さを痛感した愛たちは、練習に気合が入る。そんなみんなを集め、滝浪が予選で弾く候補として挙げたのは驚くべき曲だった。さとわは受け入れられない。
十七絃も揃い、やる気もみなぎる時瀬箏曲部。しかし、さとわの実家・鳳月会から外部指導者がやってきて、さとわも部員たちも騒然。たった一音にもダメ出しをする。その厳し過ぎる指導に、妃呂やコータは反発する。
時瀬箏曲部にやってきた厳し過ぎる指導者・堂島晶は、さとわと対峙し、椿会の家に生まれた自分の過去を顧みる。彼女は優しい両親とお箏の天才である兄、大好きな家族に囲まれて育ったのだが…。
精神的な苦しみから、箏曲部の指導を辞めると滝浪に告げた晶。しかし、部員たちの変化とその理由に衝撃を受ける。さらに愛たちの足を引っ張っていると焦っているサネを見て、天才ではない自分の姿を彼に重ねる。
©アミュー/集英社・この音とまれ!製作委員会
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